オートレーサーの青山周平(37)が2日、「オッズパークドキドキスペシャルデー」として開催されたロッテ-楽天戦(ZOZOマリン)で始球式に臨んだ。青山は昨年末のスーパースター王座決定戦を制してオッズパークとスポンサー契約を結んでいる。

レース用のバイクに乗って登場した青山は「マウンドへ向かうときは『オートレースの迫力』を、野球ファンの方に少しでも伝えることができればとの思いで、エンジンを吹かしながら向かいました」。

打者の背中側ながらノーバウンドで投球し「練習では遠く感じたミットまでの距離も、投げる瞬間は近く感じたのが不思議な感覚でしたね。ストライクが入らなかったのは残念でした。今日の投球に点数をつけるなら80点ぐらいかな? 少し緊張もありましたが…」と振り返っていた。

青山は千葉県出身。オートレーサー転向前にはラーメン店のアルバイトとして、同スタジアム前の広場でキッチンカーを出していたという。幼少期からオートバイ一筋で野球経験はなく、元ロッテ里崎智也氏(日刊スポーツ評論家)との対談した際には、ボールの握り方から教わっていた。

「球場に入るまではあまり緊張していませんでしたが、球場到着と同時に一気に緊張してきて、普段のレースとは全然違う緊張でした。ただ、温かい球場の皆さんの声援と、オートレースファンの方の声援も聞こえて緊張が少し和らぎましたね。里崎さんのアドバイス通り、始球式を楽しめたと思います。次の機会があれば、ストライクを投げて100点満点の投球をしたいと思います」

初めてという始球式を終えて、青山は笑顔を浮かべていた。