児玉碧衣(27=福岡)が予2・7Rで驚きの上がりタイム9秒5をマークした。

打鐘過ぎにアクションを起こし、最終ホームでは先頭を走る吉岡詩織の横に並びかける。そこからスパートすると、バック手前から後続を一瞬で突き放して圧勝のゴールを駆け抜けた。

レース後は「やっぱり、いまいち。でも、その中でも踏めている方かも」と、けが明けの状態に首をひねっていたが、吉岡は「普通は、前に出られたら吸い込まれる感じがあるのに、“す”の字もなく離れていった…」と脱帽。

上がりタイムを聞いた山原さくらも「どうやって勝てばいいの?」とあきれるしかなかった。

「オールスター(ガールズドリームレース)の前に走れることができたのが無駄にならないように」。決勝7Rは、優勝とともに確かな手応えをつかんで、真夏の大一番に向かう。