予選11Rは、3連単配当が6万円オーバーの波乱だった。

立役者は副島和人(39=神奈川)。落車で左肋骨(ろっこつ)骨折や左肩甲骨を痛め、これが約2カ月ぶりの実戦復帰。それも単騎戦で勝ったのだ。

検車場に戻ると「単騎だから、誰にも警戒されてなかったんですよね」としてやったり。

最終ホームで佐藤一伸が大矢崇弘をたたいてペースダウンすると、その瞬間に副島は前団をのみ込み、他を引き離した。「左半身は痛いが、スピードに乗ってからの動きは問題ない」。少しだけ手応えをつかみ、準決10Rも位置は不利だが侮れない。