25日、アメリカ・ロサンゼルスで行われた自転車競技のマスターズ世界選手権スプリント(50~54歳)で、市本隆司(51=広島72期)が、初挑戦で初優勝を飾った。

市本は、千葉250のタイムトライアルで当時のマスターズ世界記録を更新したことをきっかけに、周囲の後押しもあって今回の挑戦を決意(千葉250は、まだUCI認定のバンクではないため、記録は非公認)。

今大会は、タイムトライアル10・743の3位で予選を突破すると、決勝戦では2本連続のストレート勝ちを収め、ワールドチャンピオンの座に就いた。

レース後、同期とのやりとりで市本は、「勘違いで出たおっさんが、表彰台の写真を見て、少しだけ勘違いじゃなかったと思えました」と粋なコメントを残した。

千葉で対戦経験のある雨谷一樹は、「世界記録のことは知っていました。千葉決勝で市本さんの先行を差して優勝した時は、申し訳ないなと思ったけど、世界チャンピオンを抜いたなら光栄ですね(笑い)。自分もいい刺激になりました」とエールを送った。

同期の戸辺裕将は「青森モーニングを終えて携帯を開いたら、同期がこの話題で盛り上がっていた。素晴らしい快挙に興奮しました」と語った。