「父も選手だったんです」。こう切り出した中川聖大(24=福岡)は、中川司(静岡65期=10年5月引退)の2世選手。言われてみれば目元がよく似ている。

出身は静岡だが、父と同期の縁で、吉岡稔真氏に師事。福岡からのデビューとなった。「(養成所の)試験の時に父と師匠と食事をする機会があって、『やる気があるなら来い』と言っていただけたんです」。今は園田匠や小川勇介、岩谷拓磨らにしごかれ、チャレンジ戦では頭角を現してきた。

「ダッシュと思われがちだけど、本当は地足。小田原は初めてだけど、直線が短いのは自分にとってやりやすいと思う」と自信を見せた。予選6Rは、師匠と同時代に活躍した倉岡慎太郎の前で先行勝負に出る。