プレミアムG1「第4回ボートレースバトルチャンピオントーナメント」(BBCT)開幕直前連載、2回目の注目選手は、昨年3月の大村クラシックで女子初のSG優勝を成し遂げた遠藤エミ(34=滋賀)だ。ボートレースの歴史を塗り替えた最強女子が、地元P・G1チャンプの座を目指す。

   ◇   ◇   ◇

ボートレース発祥から約70年。昨年3月の大村クラシックで、遠藤は歴史的な偉業を達成した。女子レーサーとしては史上3人目のSG優出で、初の優勝。抜群エンジンの後押しがあったとはいえ、テクニック、強靱(きょうじん)なメンタルを兼ね備えて臨んだ結果だった。

昨年は女子初のSGグランプリ出場も果たした。結果はトライアル1stで敗退。シリーズ回りとなったが、悔しさを糧にメンタル面の強化は確実にできた。

今大会は第1回大会から皆勤賞。昨年の鳴門大会では、大外6枠から4着に食い込んだ。17年には大村クイーンズクライマックスを優勝。21年には浜名湖レディースチャンピオンを制して、昨年はSG覇者の栄冠も手に入れた。今回、狙うのは地元プレミアムG1初制覇。強豪ひしめく今大会でも、現在の遠藤の勢いなら優勝は遠くない。【湯田坂賢一】

※明日は注目選手・下

◆遠藤エミ(えんどう・えみ)1988年(昭63)2月19日、滋賀県生まれ。ボート102期生として08年5月、びわこでデビュー。同年9月同地で初勝利。初優勝は12年11月の鳴門ダブル優勝戦。G1は2度優勝。SG初優勝は22年3月大村クラシック。同期は河合佑樹、山田康二、樋口由加里、前田将太ら。154センチ、44キロ。血液型A。