地元の三谷竜生(35=奈良)が復活の完全Vを決めた。

G3優勝は19年12月の伊東以来、3年2カ月ぶり6度目。地元G3制覇は18年以来、2度目となった。2着は佐藤慎太郎、3着は柏野智典だった。

近畿ラインの作戦は、結束力を誇示する3段駆けだった。ラスト2周前に中西大が北日本勢をたたいて主導権を奪った。そして、最終ホームで山田久徳が番手まくり。さらに、最終2角で三谷が新田祐大の巻き返しに合わせて発進。完璧な3段駆けで、三谷はゴール後にガッツポーズした。

三谷は「中西や山田が、気持ちが入ったレースをしてくれた。脇本(雄太)や古性(優作)がいない中で、4人決勝に勝ち上がり優勝させてもらった。近畿勢は、しっかり戦えることを証明できた。これからは(もう1度)グランプリを取れるように頑張る」と、ファンの声援に応えた。

完全復活を遂げた三谷は、次の舞台となる全日本選抜(高知、23~26日)でG1取りに臨む。【山田敏明】