日刊スポーツ新聞社制定「第35回オートレース年間三賞」の表彰式は、今年も新型コロナウイルス感染症対策の影響で中止となった。

4年ぶり4度目の殊勲賞となった鈴木圭一郎(28=浜松)、技能賞の青山周平(38=伊勢崎)、敢闘賞の新井日和(20=伊勢崎)、女子特別賞の佐藤摩弥(30=川口)は、それぞれリモートインタビューで喜びを語った。

【オート担当記者座談会:22年回顧&23年展望】

木村重成(以下、木村) まずは昨年のオート界を振り返ってみよう。

海老原実(以下、海老原) SS王座決定戦を鈴木圭一郎が優勝。4年ぶり4度目のMVPは見事だった。

小川将司(以下、小川) 22年も青山周平の強さは光りました。SS王座決定戦は4連覇こそ達成できなかったが、オートGPで6連勝の完全V。SG日本選手権の優勝は素晴らしかったですね。

海老原 女子選手も、活躍が目立ったよね。新井日和が伊勢崎で女子初の10代での優勝は快挙だった。

小川 佐藤摩弥はすごいと思います。抜群のダッシュ力に加えて、最近は混戦の突破力も増した。トップレーサーとも互角以上に戦っています。特に、強豪メンバーのそろう特別G1プレミアムカップの優出と、10月浜松G1スピード王決定戦が印象に残りました。浜松G1では、女子選手初のG1制覇にあと1歩(2着)だった。23年も女子選手、そして業界をリードしてほしいです。

海老原 若手の男子では、10月に佐藤励がデビュー最速でグレード戦優勝。山陽G2若獅子杯争奪戦で2級車で優勝したのが印象に残った。

木村 では、今年の展望を…。

小川 まずは、今年も鈴木圭一郎と青山周平の対決には注目したいですね。

海老原 そこに佐藤励が絡む図式も…。デビュー遅れでもうしばらく2級車で乗るが、現在で主力の10メートル前のハンデ位置。青山&圭一郎の2級車時代と比較しても互角以上といえるよ。

木村 新人の36期も初陣を飾りだしたよね。特に、浜松の栗原佳祐は鮮烈なデビュー。強烈なスピードを武器に勝ち上がり権利が発生すれば、すぐ優出も珍しくなさそう。将来が楽しみ。