日刊スポーツ新聞社制定「第35回オートレース年間三賞」の表彰式は、今年も新型コロナウイルス感染症対策の影響で中止となった。技能賞の青山周平(38=伊勢崎)はリモートインタビューで喜びを語った。

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青山周平は、技能賞が初の受賞となった。「賞をいただけることを、うれしく思います」。ただ、19~21年まで3年連続で日刊三賞のMVPに当たる殊勲賞に選ばれてきただけに、「殊勲賞」を獲得したかったのが本音だろう。

22年も記録的な活躍を見せた。オートレースグランプリ(6連勝の完全V)と日本選手権の2度SGを制した。また、出場したグレードレース5節連続Vの快挙も印象に残った。

「好調だったという体感はないけど、結果的に優勝回数も多かったし充実しました」。昨年を振り返りつつ、「毎レース反省点もあります。その積み重ねだと思います」。成績を残しても、常に目標を掲げて全力で取り組んでいる。

青山の強さの秘訣(ひけつ)には、家族の後押しもある。「休日はリラックスできるように、家族と過ごす時間を大切にしています。仕事とプライベートの切り替えが大事だと思います」。

オートレース界NO・1の実力を誇る青山は、ファンから絶大の信頼を得ている。「今年も変わらない気持ちで、最後まで1年間、頑張っていきたいと思います」。23年は、ライバルの鈴木圭一郎から、全国ランク1位の座を奪還する。