最終日12R優勝戦で、徳増秀樹(48=静岡)が逃げて通算100度目の優勝を地元で飾った。史上22人目、現役では11人目。地元では24度目の優勝となった。

完勝だった。エース候補の20号機を引いて、前検から好感触。素早く手の内に入れて、3拍子そろった節一級に仕上げた。予選は6勝2着1本、3着1本と首位をひた走り王道Vを完結させた。優勝戦もコンマ06のトップスタートを決め、危なげなく逃げ切った。ゴール時は、いつもの最敬礼のポーズで地元ファンの声援に応えた。

「ホッとしてます。区切りの優勝だったし、いつも以上に緊張感はありました。次は3000勝を目指します。自分1人の力では達成できなかった。関係者の皆さん、選手仲間、応援してくださるファンのおかげです。これからも一走、一走“濃い”走りを続けます」。支部長らしく、殊勝に締めくくった。

今年早くも5度目の優勝。次走は6月4日からの戸田G1となる。「今年はリズムがいい。まだフライング休みも控えてるし、これからの半年が大事。年末(グランプリ)に向けて頑張るだけです」。気合の表情ものぞかせた。