海野康志郎(36=山口)は準優10R、インから押し切って優勝戦の3枠を手にした。ただ、59号機の仕上がりは物足りない。「ぎりぎりの戦いを繰り広げてきた」と振り返る。

「後半は無難な感じでいったけど、栗城(匠)選手の方がいい足をしている。(自分は)普通でいいエンジンではない」。他の選手との比較で、もう少し上積みしたいのが本音だ。「良くはなっているけど、周囲も良くなっているから埋まらない差がある」。

「着はまとめられているが、ワクワク感がなく、(着を取るために)守らないといけない」と余裕は持てていない。

それでも前を向く。「いっぱい、いっぱいで微調整しかないが、他(の足)が多少悪くなっても伸びは来てほしい」。優勝戦までまだ時間はある。少しでも理想の足に近づけて、V取りに挑む。