日刊スポーツ新聞社制定「第36回オートレース年間三賞」が、選考委員会により選定された。敢闘賞は長田稚也(23=飯塚)が初受賞した。新型コロナウィルス感染症対策の影響で昨年まで中止となっていた表彰式が、今年は4年ぶりに都内のホテルで開催される予定。

将来の西日本地区エース候補として期待される、長田稚也が初受賞を決めた。「まさか、こんなに早く賞をもらえるとは思っていませんでした。日刊三賞の存在は何となく知っていましたが、人ごとのような感覚でした。多くの選手の中から自分が選ばれて、素直にうれしい気持ちです」。喜びの表情を浮かべた。

昨年8月の地元ダイヤモンドレースでは、G1初優出で初優勝の偉業を成し遂げた。さらに11月のSG日本選手権で優出(4着)して、念願となる初のSSトライアル戦の出場権をゲット。23年は長田にとって、飛躍のシーズンになった。「欲しかったグレードレースも制覇して、初のS級にも昇格して、SG初優出もかなえられた。理想通りの出来すぎた1年だった。年末のSSトライアル戦では、自分に足りない部分もわかった。最大の課題はスタート力の強化なので、少しずつ改良しています」。貪欲に取り組んでいる。

新年を迎えて意気込みを聞いた。「グレードレースも一般戦も関係なく、コンスタントに活躍して、優出回数を増やしたい。その中でタイトルを獲得できたら最高ですね」。無限の可能性を秘めている23歳の新戦力の視線は、希望に満ちあふれていた。

◆表彰式に読者10組20人をご招待 2月28日に東京・品川プリンスホテルで行われるオートレース年間三賞の表彰式(午前11時開始)に読者10組20人を招待します。希望者ははがきに2人の住所、氏名、年齢、電話番号を明記し〒104・8055(住所不要)日刊スポーツ新聞社広告「オートレース年間三賞読者招待」係まで。締め切りは26日必着。希望者が多数の場合は抽選で当せん者を決めます。発表は招待状の発送をもって代えます。応募は1人1枚でお願いします。

◆長田稚也(ながた・まさや)2000年(平12)11月2日、広島県生まれ。飯塚所属34期生。全国ランクS級17位。西日本地区を代表する若手有望株。ともにS級レーサーとして活躍する山陽所属の恭徳選手は実兄。昨年8月の飯塚ダイヤモンドレースでは、G1初優出で初Vの快挙を達成した。通算優勝10回。趣味は音楽鑑賞、魚釣り。165センチ、49キロ。血液型A。