特選12Rに出走する恩田淳平(33=群馬)はフレーム2台を持参して、検車場に入った。1つは先月の前橋F1で優勝した際のもので、前節の小田原でも使用。「どちらかというと短走路向き」だという。

もう1つは、次節のいわき平G1日本選手権(ダービー)に向けて新調した硬めのフレームで、スピードアップを図れることが特徴だ。近況の練習は、主にこちらを使っている。実感として「力が入ってスピードが出る分、体への負担が出てくるのも事実」と、開催期間が長くなる特別競輪で、どう使いこなせるかも判断材料となる。

昨年からビッグレースにも出場を重ね、先の取手G2ウィナーズカップにも3日目から補充参戦。ダービー出場も決まっており「特別競輪の舞台はすごく雰囲気が良くって、楽しいんですよ。勉強の場にもなるし、続けて出場したいですね」と明るい表情で話す。続けて「だからこそ、そこで通用したい。そのためには、従来のものから変える必要がある」と、真剣な表情に変わった。

新フレームには、上を目指す恩田の思いが詰まっている。初出場のダービーも視野に、この大宮バンクで手応えを感じられるか…。3日間の走りに注目だ。