日刊スポーツ制定「第39回競輪年間三賞」の受賞者が決まった。MVPに該当する殊勲賞には、初めてKEIRINグランプリ(GP)を制し、賞金王にも輝いた郡司浩平(35=神奈川)が、敢闘賞には唯一のG1・2勝を挙げた脇本雄太(36=福井)が、技能賞には全G1で決勝に進出した古性優作(34=大阪)が、ガールズ最優秀選手賞には全4つのG1とガールズGP優勝という史上初の年間グランプリスラムを達成した佐藤水菜(27=神奈川)がそれぞれ選出された。

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「昨年は上出来の1年でした」と佐藤水菜自身が振り返るほど、とにかく勝って勝って勝って勝ちまくった。16走して15勝。勝率93・7%だ。ナショナルチームと掛け持ちで出走機会が限られる中、G1タイトル4個を全て獲得した上にガールズGPも当然のように制した。稼いだ賞金も過去最高の4800万円超。男子選手全体を含めても、36位相当の金額だ。

昨年10月、チリ・サンティアゴでの世界選手権で女子ケイリンを連覇した。世界一の選手が国内で敵がいないのは当然だろう。強みはトップスピードだけではなく、ダッシュ力、スプリントで培ったレースの駆け引き、自転車競技に必要な能力全てに秀でている。

それでも佐藤はさらなる高みを目指す。「まだまだできることはあったと思う。今年は競技の方でどの大会でも昨年以上の成績を残したい。3月からシーズンインして、五輪のポイント争いも始まるので頑張りたい」。競輪も競技も快進撃は止まらない。

◆佐藤水菜(さとう・みな)1998年(平10)12月7日生まれ、神奈川県茅ケ崎市出身。競輪学校(現養成所)114期生として18年7月四日市でデビュー(11(4))。23年オールガールズクラシックをはじめG16勝。23、25年ガールズGP優勝。24、25年世界選手権ケイリン金。163センチ、59キロ。血液型A。

◆選考過程 競輪祭を終えても激戦だったが、GPの結果を受け、殊勲賞には選考委員の多くが郡司浩平を支持した。G1優勝こそなかったものの、G3最多6度のV、GP初制覇で賞金王に輝くなど、安定感+インパクトの強さが高く評価された。

敢闘賞には全日本選抜、高松宮記念杯で、ただ1人G1・2冠を果たした脇本雄太が選ばれた。史上初のグランプリスラムも大きな理由になった。

技能賞は6つの全G1決勝進出と安定感抜群の古性優作と、日本選手権を制し、他のG1でも活躍した吉田拓矢の一騎打ち。最終的に僅差で古性に決まった。ガールズは年間グランプリスラムの佐藤水菜で満場一致だった。

◆競輪年間三賞 日刊スポーツが87年に創設。1年間(1~12月)の競走を対象として、活躍した選手の中から殊勲、敢闘、技能賞、ガールズ最優秀選手賞を選定し、表彰する。三賞選考委員会は、日刊スポーツの競輪担当記者と評論家らで構成。受賞選手には表彰盾と賞金が贈られる。