セレッソ大阪の韓国代表GKキム・ジンヒョン(33)は、J1通算300試合出場にあと1試合と迫っている(J2は通算113試合)。

次節15日のアウェー神戸戦に出場すれば、史上120人目、外国籍選手ではブラジル人FWマルキーニョス(333試合152得点)に次いで2人目の大台到達となる。

さらに17年4月1日の第5節からは外国籍選手最長の146試合連続フルタイム出場中。史上5人目の150試合連続にもあと4試合としている。

21歳だった09年に韓国の東国大から当時J2のC大阪に加入。来日1年目からJ2リーグ戦50試合に出場し、チーム4年ぶりのJ1復帰に貢献した(当時のJ2は3回戦総当たりで年間51試合)。

10年3月20日の東京戦でJ1デビューを果たし、「各チームのFWの傾向も分かってきた」という13年にはリーグ最高となる81・4%のGKセーブ率を記録した。

「(DF陣が)シュートコースを切ってくれてもいるし、1歩前に出るだけで防げるシュートがある」と細かなポジショニングを突きつめ、14年9月からは韓国代表の正GKとしても活躍するようになった。

クラブ一筋13年目の今季もそのシュートセーブ技術は健在で、192センチの長身を生かしたハイボール処理も安定感を増す。J1通算の完封数(フル出場限定)は外国籍GK最多の85試合。Jリーグで韓国代表クラスのGKの活躍が目立つようになって久しいが、その「先駆者」は、今季もセレッソの絶対的守護神として存在感を放っている。

【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)

○…キム・ジンヒョンは15年に韓国代表でアジア杯準優勝に貢献。翌16年にはチョン・ソンリョンが川崎F、キム・スンギュが神戸(現柏所属)に加入し、17年にクォン・スンテも鹿島入りした。チョン・ソンリョン加入後の川崎Fは17年にリーグ初タイトルを獲得し、今季も首位を独走。クォン・スンテは18年に鹿島のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)初制覇に貢献した。15~20年に札幌で活躍したク・ソンユンも19年にA代表デビューしている。

◆J1連続試合フルタイム出場(同一チーム)

244 曽ケ端準(鹿島)07~14年

200 西川周作(浦和)14~19年

178 中沢佑二(横浜)13~18年

159 土肥洋一(東京)01~06年

146 キム・ジンヒョン(C大阪)17年~継続中

145 真田雅則(清水)95~00年

139 阿部勇樹(浦和)13~17年

137 水本裕貴(広島)11~15年