強豪との引き分けは日本にとって収穫だが、攻撃の質の高さはウルグアイに学ぶことが多かった。前半13分のカウンターからドリブル、ワンツー、クロスで崩し、最後はスアレスの強烈なヘディングシュート。これは得点にならなかったが、90分間通した決定機の多さはさすがだった。2、3次攻撃は当たり前。ゴールを襲い続けることで日本の守備に圧力を与えた。

日本でいえば三好が得点に直結するプレーをしたが、まだまだ全体としては数が少ない。ただ、ピッチ状態が悪い中でドリブル、パスで前に運べる日本の技術、推進力を見せられたのは胸を張っていい。守備では植田が与えたPKは、それ以前にポジショニングがよくなかった。直前にロングボールが来るかも、といった準備ができていれば、防げたファウルだった。(日刊スポーツ評論家)