東京五輪世代のU-21(21歳以下)日本代表が、A代表の主力をオーバーエージに起用したU-23韓国代表と戦い、延長戦の末に競り負けて銀メダルとなった。延長前半に2ゴールを許し、同後半10分に上田綺世(19=法大)が頭で1点を取り返したものの、追いつけなかった。

表彰式後に行われた記者会見で、A代表と兼任する森保一監督(50)は選手の奮闘をたたえた。

「選手たちは韓国の強力な攻撃陣に、タフに、粘り強く戦い抜いてくれた。延長で2点を取られて、さらに難しい展開になりましたが、2-0のまま終わるんじゃなく、1点を取り返す。諦めずに戦う姿勢を見せてくれたことは、今後につながると思っています」

前半は主導権を握られての戦いだったが、相手に疲れの見えた後半は次第に好機が増えた。指揮官は交代のカードを前後半90分では使わず「交代枠を使わなくても、後半はチャンスが増えていた」。この世代の最大の目標となる20年東京五輪に向けて「これから先の代表活動をする中で、(メンバーを)絞り込んでいかないといけない。その都度、代表活動に制限がある場合があるので、その時は最善な選択をしてチーム作りを進めたい」。タレントがそろった韓国に真っ向からぶつかった経験を、次の戦いに生かしていく。