日本サッカー協会は14日、今月24日に出発する、なでしこジャパンの米国遠征メンバー23人を発表した。

 各ポジションから1人ずつ、GK斉藤彩佳(25=仙台)、DF坂本理保(25=長野)、MF櫨(はじ)まどか(29=伊賀)、FW泊志穂(27=長野)の計4人が代表初招集となった。

 今回の遠征は4カ国対抗の国際親善試合が予定され、27日にブラジル、30日にオーストラリア、8月3日に米国と対戦する。いずれもFIFAランク上位の強豪だけに、都内で会見した高倉麻子監督(49)は「W杯や五輪の勝負がかかった試合で戦うであろう相手。恥ずかしい試合はできないと強く感じている。勝ちにこだわりたい」と、力強く話した。初招集の4人については「チームを活性化させてほしい」と期待を寄せた。

 今回の遠征には主将のDF熊谷紗希(26=リヨン)が、所属クラブの要望で招集されなかったが、高倉監督は「熊谷がキャプテンであることには変わりはない」と、変わらず厚い信頼を口にした。また、GK山根恵里奈(26)は、移籍先が女子スペイン1部のベティスに決まったばかりとあって、所属先での活動を優先させるため、招集を見送った。