「リオ世代」のFW久保裕也(23=ヘント)が巻き返しを誓った。日本代表は4日、愛知県内で6日のニュージーランド戦に向け、会場の豊田スタジアムで調整。戦術練習で久保は主力組の右FWに入り、3試合ぶりの先発復帰が見えてきた。W杯ロシア切符をつかんだ8月31日オーストラリア戦で得点した同世代のFW浅野、MF井手口に続き、与えられたチャンスをものにする。

 ニュージーランド戦で久保が右FWで先発する可能性が高まった。所属のヘントでは今季9試合2得点。「チームでも試合に出られているのでコンディションは問題ない。試合に出してもらえれば、ゴールを狙いに行きたいし、ゴールに絡むプレーをしたい」と自信を口にした。

 3月のUAE戦、タイ戦で2得点3アシストと躍動したが、6月の敵地イラク戦は足をつり途中交代。W杯出場を決めたオーストラリア戦と“消化試合”のサウジアラビア戦は控えに甘んじた。オーストラリア戦ではリオ五輪代表の“同僚”2人が得点しただけに「もちろん悔しさもあったけど、僕らの年代が活躍して刺激をもらった」。今回の親善試合を「個人のアピールの場」と位置づけ、「しっかり目に見える結果を残せれば」と覚悟を示した。

 ヘントでは開幕から6試合無得点と苦しい時期もあったが「入るときは入ると思ってやってきた」。トンネルを抜けた23歳がリオ世代の存在感をピッチで示す。【岩田千代巳】