日本代表FW杉本健勇(24=セレッソ大阪)がブラジル相手、8年ぶりのリベンジマッチに臨む。ルヴァン杯優勝とMVPを手土産に代表合流。7日の練習前、新ユニホームの写真撮影では、岡崎が背負ってきた背番号9を披露。ストライカーの象徴ともいえる番号。前回は13。期待の大きさが分かる扱いだった。

 「もちろんブラジルはレベルも高いし、個々のレベルも高いけど、チームとしても個人としても逃げ腰になるんじゃなくて、最初からどんどんチャレンジしていく試合にしないといけない」と気後れせずに言った。

 ネイマールとは再戦になる。09年のU-17(17歳以下)W杯ナイジェリア大会の日本は1次リーグ初戦でネイマールやコウチーニョ擁すブラジルと対戦。2度追い付きながら2-3で惜敗した。杉本とネイマールは1点ずつ決めたが、チームは敗れた。「つねに、相手がブラジルだろうとベルギーだろうと、どこであろうとゴールのイメージはいつも持っている」。やられた分、やり返す時が来た。

 柴崎(ヘタフェ)宇佐美(デュッセルドルフ)宮市(ザンクトパウリ)らを筆頭に将来を嘱望されプラチナとまで呼ばれたこの世代だが、同大会メンバー21人で今回の遠征にいるのは杉本1人。“プラチナ”は希少で強く、変質しないはずだが、勝負の20代中盤を迎え杉本がその旗手に。

 この男はたくましい。「ここで勝ったら最高でしょ。勝てば日本も盛り上がるし、注目してもらえる。勝ちに行きますよ、普通に」。日本はブラジルに国際Aマッチで過去0勝2分け9敗と未勝利だが、杉本があっと言わせる。【八反誠】