なでしこジャパンが19年女子W杯フランス大会予選を兼ねたアジア杯の1次リーグ第2戦の韓国戦(同16位)を0-0で引き分け、8大会連続8度目のW杯出場権獲得は次戦以降に持ち越しとなった。

 前半は韓国の猛攻を受ける形となった。なんとか無失点で耐えしのぐと、後半は韓国の足が止まり、日本ペースの時間帯も多く作った。試合後、選手は後半に相手を仕留めきれなかったことを悔やんだ。

 DF鮫島彩(30)は押され気味ながら試合の入りは「悪くなかった」としつつ「前半は韓国に押し込まれる時間が多かったので、とにかく0-0でいくプランというか、0-0でいった方がいいなと。後半、自分たちの時間帯になったときに取り切れなかったのが痛かった」と振り返った。FW岩渕真奈も「難しい試合でしたけど、チャンスがないわけじゃなかった。頑張って(DF陣が)体を張ってくれていたので、決めきれればよかった。後半はシュートまでいけるシーンが増えたので、終わってみたら前半はもったいなかったかなと思いました」と話した。

 韓国に多くのチャンスを作られながらも最後の局面で体を張り、失点は許さなかった。鮫島はこの点について「少し成長した部分なのかなとは思う」と手応えも口にした。先月のアルガルベ杯では簡単なミスなどから失点を繰り返す場面が目立ち、チームとして修正に取り組んできた成果が見えつつもある。

 今後は13日にW杯出場権と1次リーグ突破をかけ、運命のオーストラリア(同6位)戦に臨む。格上とも言える相手にどこまでできるのか。次戦は、これまで取り組んできたことの真価が問われる戦いとなりそうだ。