サッカーW杯ロシア大会に出場する日本代表監督に就任した、西野朗新監督(63)が12日、都内のJFAハウスで会見を開いた。

 西野監督は会見の冒頭で、自らが解任されたバヒド・ハリルホジッチ前監督(65)の後任であることをまず口にした。「このたびは、ハリルホジッチ監督の後任として日本代表監督を受けることにしました。本来であれば技術委員長の立場として監督、スタッフをサポートしていくポジションでありますから…。ただ2年前(技術委員長に)就任して精いっぱい、代表チームのサポートを考えて参りました。ただ、最終的にロシアの直前にこういう状態になり、代表チームを引き受けたということで、非常に責任を感じておる中ですけど…精いっぱいロシアに向けてチーム作りをしていきたいという覚悟」と、技術委員長としての責任を踏まえつつ、抱負を語った。

 その上で「2年間、現場を離れて技術委員長という立場で仕事をして参りましたので、まずは指導者として心身を整えて、しっかり選手を見て、日本サッカー界を見て、これからチーム作りをしていきたいと考えております」と自身の指導者としてのブランクも認めた。

 15年末にJ1名古屋グランパスの監督を契約満了で退任し、監督を離れてから2年半近くが経過している。戦う監督として心身をどう整えるかと質疑応答で問われると「確かに2年間、サポートの形でチームを見てきました。同じ戦いをしてきましたので…でも、さらに研ぎ澄ましていかなければいけないと思います。ピッチ上での自分というもの…ゲーム、チームに対する感覚は違うと思うので、そういう意味で戻さなければいけない部分がある」と語った。【村上幸将】