日本代表の次期監督に、U-21(21歳以下)日本代表の森保一監督(49)の就任が26日、決定した。同日、都内で会見を開いた。森保新監督は目指すチーム作りについて「一体感のあるチーム作り。常に攻守ともに連動して戦うチーム作りは絶対にしたい」と強調した。その上で、ワールドカップ(W杯)ロシア大会でコーチとして支えた、西野朗前監督(63)の路線を継承しつつ「西野監督のオールジャパンの戦いを継承し、進化させたい」と宣言した。

 森保監督は、西野監督のロシアでのチーム作りについて「西野監督はすごい、歴史を踏まえて日本人の良さを生かすサッカーとしてチーム作りをされた」と説明。その上で「ハリルさんから日本人に足りないデュエル、ボールに素早く向かうところは日本人の良さプラスいろいろなことを学び、プラスアルファされながらチームを作り、考えていることが大きく、日本人にどうあるのだろうと考えてチーム作りされた」と、西野前監督が4月7日付で電撃解任されたバヒド・ハリルホジッチ元監督(66)の植え付けたサッカーも尊重していたと語った。

 そして「バトンを受け継ぎ、日本人らしく、良さを出して戦い、世界と向き合っていきたいと思います。ただ、世界だけ考えている前に、まずアジアがあります。我々はしっかりしたチーム作りをして、アジアを戦い抜き、世界の戦いに向かっていきたい」。

 新たな日本代表に必要なレベルアップのポイントは? と聞かれると「個のレベルアップはもちろん、日本の良さも全て磨きをかけレベルアップしなければ行けない世界や他国は、どんどん進化して言っている。追いつけ追い越せで、やっていかなければ行けない。日本人のメンタル、身体的な能力を生かしたチーム作りをやっていくのは大事」と語った。

 また「みんな『自分が成功したい』、『試合に出たい…自分が』という部分を持っていると思いますが、お互いを尊重しチームの結果のために絆を持って戦っていこうというのは、ロシアの選手を見て強く感じた。大事にしたい」と、ロシア大会の精神性を大事にしたいと力を込めた。【村上幸将】