サッカー日本代表の新監督に、東京オリンピック(五輪)代表の森保一監督(49)が兼任で就任することが26日、正式決定した。日本協会が同日の臨時技術委員会と理事会で承認。就任会見も都内で行われた。日本人初の「全権監督」になる新指揮官は、宿命の進退問題にも「ビビらず」世代交代を進めていく覚悟を明言。日本が16強入りしたワールドカップ(W杯)ロシア大会の優勝国フランスを例に、実直な人柄と同様、現実路線で日本を強化する方針を示した。

<森保監督に聞く>

 -世代交代について

 森保氏 まず競争。魅せられる選手、走れる選手、実力のある選手が生き残っていく。ベテランを招集しない、若い選手を経験させる、との意味で入れ替えるのではなく、やはり経験を若手に伝えてもらいたい。五輪からA、さらに下の年代から五輪に引き上げ、融合させる。それが「年代間の融合」ということです。

 -W杯をコーチとして経験した上で、監督として大事にしていく部分は

 森保氏 日本人のメンタリティーと身体能力を生かしていくこと。一体感があって、攻守ともに連係、連動して戦う。そのチーム作りは絶対やっていきたい。

 -今の代表に、どんな戦術を加えたいか

 森保氏 臨機応変に、流れをつかむために、どうしたらいいか。それをできるように選手が判断し、選択できるようなサッカーをやっていきたいと思います。

 -西野前監督からW杯で学んだことは

 森保氏 あの短期間で、普通なら自分のやりたいことを詰め込むはずなのに、我慢して見守った。必要なことを選手にせかしたりせず、やる気を高め、最後にしっかり決断された。すごかった。