FIFAランク6位のなでしこジャパンが同1位の米国に2-4で敗れた。

 前半18分にエースFWモーガン(オーランド・プライド)に先制されたが、その2分後、MF長谷川唯(日テレ)のスルーパスにFW田中美南(日テレ)が中央を抜け出し、ドリブルから相手DFをかわしてペナルティーエリア内に入ったところで、相手DFにスライディングされながらも左足ループで相手GKの頭上を抜いてゴールネットを揺らして同点に追いついた。

 しかし、同26分には左右に振られたクロスからフリーのモーガンに頭で流し込まれ、後半9分にはMF阪口萌乃(新潟)が右サイドで抜かれてクロスを許し、みたびモーガンにゴールを割られた。同21分にも中盤でパスを受けたFWラピノ(レイン)にワンツーから抜け出され、右足シュートを豪快に決められてリードを広げられた。

 終盤は選手交代で活気づいたなでしこが攻め込むシーンが続き、同31分、左サイドバックで起用されていた代表2戦目の26歳阪口萌が、左サイドでMF増矢理花(INAC神戸)からパスを受け対峙する相手DFをかわして切れ込み、ペナルティーエリア左角から右足ミドルシュート。ボールは飛びついた相手GKの頭上を越えファーのサイドネットを揺らして代表初ゴールを決めて2点差に迫ったが、反撃もここまでだった。

 高倉監督は「入りは良かったが、米国のストロングであるクロスにやられた」とコメントした。

 なでしこは29日(日本時間30日)にブラジル、8月2日(同3日)にオーストラリアと対戦する。