FW北川航也(22=清水)が代表デビュー戦で躍動した。後半21分からピッチに入ると、同23分に見せ場を作った。

ボールを受けるとFW川又堅碁(29=磐田)へ絶妙なスルーパス。同29分にはクロスが合えば得点の可能性があった場面でゴール前に飛び込んだ。デビュー戦での得点はなかったものの、堂々したプレーを見せた。

試合後は「ピッチに入ってからは緊張はなかった。2点リードにしてくれたのでスムーズに入れた」と声を弾ませた。今回は追加招集だが、フィールド選手ではFW岡崎慎司(32=レスター)以来となる清水からの選出。プロ4年目の10月、新潟での代表デビューは岡崎と同じだ。

大先輩と肩を並べた22歳は「国歌斉唱の時は、背負っているもの大きさを感じた。代表の青いユニホームを着て試合に出場できたことがスタートライン。ここからが勝負。結果を残し続けなければまた呼ばれることはない」と表情を引き締めた。

これまで世代別代表の常連だったが、清水ユース在籍時の14年に左ひざ内側靱帯(じんたい)断裂の大けがを負った。ほぼ1年間プレーができず、15年にトップ昇格を果たすも、プロ1年目にクラブは初のJ2降格。遠回りしたが、ようやくあこがれの舞台に立てた。