現役引退を発表したサッカー元日本代表GK楢崎正剛(42=名古屋)に対し、日本代表や名古屋でともにプレーした川島永嗣(35=ストラスブール)が10日、ブログなどで、楢崎への感謝を伝えた。

名古屋ではレギュラー争いをし、10年南アフリカW杯では直前に正GKが楢崎から川島に変わった。長く近くで練習からともにプレーし、GK楢崎を最も良く知る選手の1人。

川島は更新したブログの記事のタイトルを「本物中の本物」とし、次のように書いた。

「僕が憧れ続ける、楢さんの背中。謙虚で静かですべてを包み込んでくれる、その安心感が周りにもいつも伝わってくる。GKとして受けた衝撃は今でも忘れられない。初めて一緒に練習させてもらった日、自分の自信はことごとく打ちのめされた。(中略)何より、人としてどうあるべきか、その大きな器から学ぶべき事は今でも多い。いつも考える。楢さんだったらこう行動していたかな。楢さんならどうしていたかな。そう思う事ができるのも、楢崎正剛という偉大な人物と、人生の中で出逢う事ができたからだ」

川島は、これからも楢崎の背中を追いかけ続けると、決意を記している。