U-20(20歳以下)ワールドカップ(W杯)ポーランド大会の代表メンバーに選ばれた湘南ベルマーレのMF斉藤未月(20)とMF鈴木冬一(18)が7日、平塚市内での練習後に大会への意気込みを語った。

斉藤は湘南で培った球際での激しさや最後まで走りきる献身性が選出につながったと語り「そういう部分を出してほしいと監督も思っていると思います。そこは今回は大事にしたい。日本を背負ってやりますし、個人的に自分が何をやってきたか、どういうトレーニングを湘南でしているのかを示さないといけない」と力を込めた。

17年のU-17W杯インド大会にも出場した鈴木も「ベルマーレで試合に出してもらったことが評価につながり、選ばれたことはうれしいです。U-17W杯からレベルアップした選手がたくさんいる中で、どれだけ世界を相手に通用するか。上を目指してやっていきたい」と話した。自身のプレーについては「対人のところだったり、ゴールへ向かっていくドリブルやシュートをみせていきたい。ベルマーレで学んでいるハードワークを出してチームに貢献したい」と意気込んだ。

湘南の曹貴裁監督(50)は2人について「チームの勝利への責任をあの年代で負える。自分の特徴を消すだけじゃなくて、出しながらチームとしてやらなきゃいけないこともしっかり分かる選手なので、当然そういうところに選ばれてもおかしくないなと僕は思っています」と評した。その上で「今、どれだけの力が自分にあるのかを測る一番良い機会だと思うし、いろんな人が見に来ると思うので、後悔ないように戦ってもらいたい」とエールを送った。

日本は1次リーグでメキシコ、イタリア、エクアドルと同じグループBに入った。強敵ぞろいの中で、斉藤はエクアドルと激突する初戦の重要性をあらためて強調し「少なくとも開幕戦で1勝できれば、突破できる可能性も上がるし、他のグループに相当なインパクトを与えられると思う」。日本の最高成績は斉藤の生まれ年でもある99年の準優勝。「(目標は)優勝だと思う。いいゲームをして勝って、日本代表を引っ張っていきたい」と20年ぶりの決勝進出、そして初の世界一奪取を誓った。【松尾幸之介】