【カンヌ(フランス)21日=松尾幸之介】女子ワールドカップ(W杯)フランス大会で1次リーグ2位通過した日本代表「なでしこジャパン」(FIFAランキング7位)は、25日(日本時間26日未明)の決勝トーナメント1回戦オランダ戦(同8位)へ向け、カンヌ近郊で調整した。サイドからのクロスに合わせるシュート練習のほか、守備陣は最終ラインからのパス回しを入念に確認。主将のDF熊谷は「うしろからしっかりつないでいきながら、あと4日で完成度の高いところを目指して試合に臨みたい」と意気込んだ。

オランダはE組を3連勝の首位で突破した。準優勝した4年前のW杯カナダ大会決勝トーナメント1回戦で対戦し、日本が2-1で勝った。通算の対戦成績は過去7戦で4勝3敗と勝ち越しているが、17年欧州女子選手権を制するなど強化の進む相手にここ最近は苦戦。16年4月からの高倉監督体制では1勝2敗で、最後の対戦となった18年2月のアルガルベ杯では守備の要の熊谷らが不在の中、前半に5失点するなど2-6で大敗した。その試合に出場していたDF市瀬は「あの時は何もできなくて悔しい思いをした。今度は勝ってその気持ちを晴らしたい」と闘志を燃やした。