日本代表の森保一監督が、南米選手権8強パラグアイを破った。1トップ大迫、トップ下の南野の鉄板コンビが前半だけで2得点。南米王者ブラジル相手に無失点だった難敵を圧倒した。昨年9月の初陣から1年の進化を証明し「前日に少し練習できた程度だったが、連係連動の意思疎通を図ってイメージを共有し、攻略してくれた」と称賛した。

90分間で多くの果実を収穫した。今夏の移籍で、クラブでは直近の出番を失っていた中島と堂安を先発させると、ドリブルにパスに時間を追って躍動。5日後のW杯2次予選の初戦ミャンマー戦へ研ぎ澄ました。

後半開始からは18歳の久保を投入。センターバックには南米選手権で重用した植田を入れ、冨安を右サイドバックへ回した。ボローニャで起用されている位置を代表で初めて試し「所属クラブのプレーが日本にどういう効果をもたらすか見たかった。植田の好調も確認していたので使いたかった。オプション、新たな戦い方を探りたかった」と2年目の可能性を拡大した。

順調。でも気を緩めることはない。「試合を決める3点目を奪うチャンスはあったし、選手を変えても、もっと安定した戦いをしないと」。W杯予選へ、チームの骨格を太く強くしていく作業は続く。【木下淳】