【釜山(韓国)10日=松尾幸之介】東アジアE-1選手権に臨んでいる日本代表は10日、初戦の中国戦を迎え、前半29分にFW鈴木武蔵(25=北海道コンサドーレ札幌)がA代表初ゴールとなる先制点を挙げた。

森保ジャパンの大会開幕弾は美しい連係から生まれた。前半29分、DF佐々木からのパスを1トップのFW上田がヒールパスで落とすと、MF森島が空いたスペースにドリブルで持ち込んで左足でグラウンダーのクロス。これを走り込んだ鈴木がダイレクトで押し込み、ネットを揺らした。鈴木はA代表6試合目にしてうれしい初ゴールとなった。

森保監督はこの試合でA代表の定番となっている4バックではなく、兼任する東京オリンピック(五輪)世代のU-22日本代表で多く取り入れてきた3バックの3-6-1の布陣を採用。東京五輪世代からA代表に初招集したDF橋岡、MF遠藤、森島の3選手を先発に抜てきした。9日の開幕会見で「選手たちがチャレンジ精神を持って試合に臨んでくれるか、持っている特徴をチームに還元しながら組織的に戦えるかがポイントだと覆う」と話していた通り、森島ら若手も気負いすることなく得点にも絡むなど、結果につなげた。