1年かけて“新星”を探求する。日本代表の森保一監督(51)が14日、オンライン上で報道陣に対応した。兼任する東京オリンピック(五輪)代表は本大会のみ指揮し、本番以外はA代表でコンビを組む横内コーチが監督を務めることが9日の理事会後に正式発表された。22年ワールドカップ(W杯)カタール大会出場の絶対目標の前に迎える自国での五輪に向け「最終的な結果で期待に応えていければと思っている」と決意を示した。

延びた時間を無駄にはしない。再開したJリーグは週2試合ペースの過密日程で、交代枠が5人に増えたこともあり、各クラブとも若手の起用が目立つ。

先週末も2試合と精力的に視察を続ける指揮官も「ターンオーバーしたり、若い選手、経験の浅い選手を幅広く思い切って起用しているのは印象的」と着目。印象に残った選手を「いっぱいいすぎる。招集できるかどうか分かりませんが」と苦笑いで前置きしたうえでFC東京DF中村とMF安部、北海道コンサドーレ札幌MF金子とMF高嶺、横浜FC・FW斉藤光らを列挙。「選手情報は漏れのないように収集したい」と北京五輪の本大会直前に台頭したDF吉田やDF長友のような新戦力発掘のためにアンテナを広く張り巡らす考えだ。

五輪を視界にとらえつつ、W杯アジア予選も見据える。2次予選は現在4戦全勝だが、来年1月には森保監督の意向で新コーチを加える。候補のリストアップを開始しており、Jリーグ終了の年末には最終決定する予定。「1試合1試合、結果を問われることは覚悟しながら、チャレンジすることを続けていきたい」。最高の成果を得るために、両代表で“新星”を追い求めていく。【浜本卓也】