6月3日の午後7時からTBS系で、サッカー日本代表対U-24日本代表戦が放送される。歴史的な一戦を前に、中継を担当するTBS御法川隼斗プロデューサーが2日、日刊スポーツの取材に書面で応じ、思いを明かした。

当初、3日にA代表の国際親善試合ジャマイカ戦が予定されていたが、同代表メンバーの一部が新型コロナウイルス検査などの影響で来日便に搭乗できず中止に。代わりに五輪世代との一戦が決定したのは放送2日前だった。

「急な話でしたが、生中継は基本的にいつ何が起こるか分からないというのが魅力の1つだと思います。それは視聴者だけでなく、私ども作り手も同じだと考えています」と前向きに捉えた。「時間は限られますが、最大限の努力をして明日の素晴らしい一戦を、視聴者の方々に余すところなく伝えたいと思っています」と力強く意気込んだ。

注目点について「大迫(勇也=31)VS吉田(麻也=32)、長友(佑都=34)VS堂安(律=22)、南野(拓実=26)VS酒井(宏樹=31)など、魅力的なマッチアップが随所で見られるところ」とし「日本サッカーファンだけではなく、多くの人に是非見て頂きたい試合です」と呼び掛けた。

3月のU-24日本代表対U-24アルゼンチン代表戦で実施した、放送開始前のYouTube生配信を今回も行う。SNS世代を地上波放送に取り込む考えだ。「TBSサッカー」の公式サイトでは3台の別アングルカメラ映像「マルチカメラストリーミング」を流すほか、試合中の注目プレーをショートクリップでツイッターに投稿するなどの施策を展開していく予定だ。

両代表を行き来する選手もおり、大きな注目を集める一戦となる。「あらゆる世代の融合によって、日本サッカーは更に高いレベルになっていくと思います。トップチームのA代表と次世代を担うU-24日本代表を行き来する事によって、お互いのチームに良い刺激と影響があるのではと思います」と両代表のチーム力アップに期待を寄せた。