日本代表でゴールの共演を果たしたMF南野拓実(26=サウサンプトン)とMF古橋亨梧(26=神戸)。

2人は大阪・興国高時代はクラスこそ違ったが、同学年の旧友。南野がセレッソ大阪ユースに所属しながら飛び級でJリーグで活躍し、古橋は高体連のサッカー部所属。まったく別の道でサッカーを極めようとしていた。

当時から興国高サッカー部を率いる内野智章監督(42)は、古橋はもちろん、南野には授業で指導経験があった。この日、テレビ観戦で2人の活躍を喜んだ。

「南野が背番号10、古橋が11で一緒にプレーするとは…本当にヤバイですヤバイです」と第一声。「古橋の立場でいえば、高校時代からは南野との差は縮まったのかもしれないけど、まだまだ」とした上で「U-24日本代表戦での古橋は、仲間を使う側のプレーが多かったが、今日はゴール前で使われる位置でプレーしていた。それだと古橋の特長が出ますね」と恩師らしい分析をした。

古橋は先制点以外にも南野の決勝点をアシストするなど大活躍だった。2人はテレビの生中継でもヒーローインタビューに呼ばれるなど、興国高のある地元大阪で格別な勝利を味わった。【横田和幸】