動画配信サービスのDAZN(ダゾーン)は19日、アジア・サッカー連盟(AFC)との間で、2028年までの長期契約に合意したと発表した。

これにより、日本代表が9月から戦うワールドカップ(W杯)アジア最終予選も、DAZNでの配信となる。

DAZNによると、アジア杯、女子アジア杯、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)など「重要かつ多様なサッカーコンテンツの放映権を獲得し、順次配信開始することを発表いたします」という。

これにより、幾多の名勝負を生んできたW杯アジア最終予選のテレビ放送はどうなるのか?

DAZNの発表によると、「日本代表戦はアウェーゲームのみ独占配信。ホームゲームは地上波などと並列」とある。

つまり、ホームアンドアウェーで戦う日本の22年カタール大会への大事な試合については、ホームは地上波放送ありだが、アウェーはDAZNと契約して視聴するしかないようだ。

日本代表は、日本サッカーのシンボルで子どもたちも、基本的に、テレビで簡単に見ることのできた憧れの日本代表選手の姿を見て、サポーターも、スタジアム以外でも、気軽にテレビを通じてともに戦ってきた。これにより、サッカーの裾野が広がり、日本代表の強化の一助にもなっていた。

そんな日常、これまでの常識が、これで一変する。

サッカー日本代表戦の中継は主催者が放映権を管理し、ビジネスとして売買している。

国際親善試合は、日本サッカー協会(JFA)がその立場にある場合が多いが、W杯予選の場合は違う。

今回のように、主催のアジア・サッカー連盟(AFC)が契約するもので、日本協会がタッチすることはできない。今回の契約は基本、AFCとDAZNの契約になり、関係者によると放映権の高騰により、このような形に落ち着いたという。

 

▽DAZNグループ共同CEOのラシュトン氏 「今回の権利獲得は、あらゆるレベルの日本サッカーをサポートするという私たちの決意を示すものです。そして私たちは日本のサッカーファミリーの一員として、日本代表チームの試合に多くのファンがアクセスできるようにする責任を認識しており、AFCと協力して、その共通ビジョンを作り上げていこうと考えています」