サッカー日本代表がW杯アジア最終予選の第2戦、アウェー扱いの中国戦に臨む。

2日のホームでのオマーンとの初戦に0-1で敗れた。まさかの黒星発進で、いきなり正念場を迎えている。相手も黒星発進で、互いに絶対に負けられない一戦となる。

相手の中国は国際サッカー連盟(FIFA)のランキング71位。24位の日本からすれば格下となる。

W杯にも、2002年日韓大会の1度しか出ていない。その上、1次リーグで3戦全敗とまだ1勝も挙げていない。だが、習近平国家主席のサッカー熱もあり、国を挙げた強化を進めており、アジアのクラブNO・1を決めるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)ではここ10年ほど、中国のクラブが好成績を残し、優勝もしている。

習主席のサッカー熱を、ある人物がツイートで紹介したことがある。

2019年6月、J1の湘南ベルマーレと長くともに歩み、代表取締役会長も務めた河野太郎行政改革担当相は、次のようにつぶやいている。

「習近平主席はACLをフォローするサッカー好き。安倍総理から、外務大臣はJリーグのクラブの代表取締役だったと紹介されたので、かつてのアジアチャンピオンで、昨年もタイトルを一つ総ナメにしましたと申し上げた途端、『何というクラブですか』。湘南ベルマーレ、しっかりと主席の頭に刻まれました」

何とも、ベルマーレ愛にあふれるツイートだが、このやりとりからも、習主席のサッカーにかける情熱が分かる。ちなみに、湘南は1995年にアジア・カップウイナーズカップを制している。

その中国。キーマンは中国国籍を取得したブラジルと英国出身の選手たち計4人。FWエウケソン、FWアラン、FWアロイージオに、イングランドの年代別代表歴もあるDFブラウニングがメンバー入りしている。

指揮官は元中国代表の李鉄監督で、現役時代はプレミアリーグでプレーした実績を持つ、中国サッカー界の英雄の1人。日本の森保監督も元日本代表。互いに、自国の代表を率いての、譲れない戦いとなる。