日本代表は7日午後8時(日本時間8日午前2時)から、敵地のジッダでワールドカップ(W杯)アジア最終予選B組第3戦のサウジアラビア戦に臨む。FIFAランキングは日本26位、サウジアラビア56位。過去の国際Aマッチ通算対戦成績は日本が9勝1分け4敗と勝ち越し。ホームでは過去5戦全勝と圧倒しているが、今回のようなアウェー戦は2戦2敗。厳しい戦いが予想される。

前回の18年ロシア大会の最終予選でも対戦し、敵地の会場は今回と同じジッダ。17年9月5日に行われた。日本は本大会出場を決めた後ではあったものの、0-1で敗戦。30度超えの気温と70%を超える湿度が選手の体をむしばみ、6万人を超す相手サポーターの圧力もあった。ハリルホジッチ監督就任後29試合目で初めて無得点で敗れた。

敵地に初めて乗り込んだのはオシム監督時代の06年9月3日、アジア杯予選。指揮官が掲げた「考えながら走るサッカー」は高温多湿の過酷な環境の中で不発。このときも0-1で敗れており、サウジアラビアとのアウェー戦は過去2試合180分間で1点も奪うことができていない。

森保監督は試合前日に「厳しい戦いになることを覚悟しながらプレーしてもらえるよう準備をしている。代わり映えのない言葉ですけど目の前の一戦に向けて最善の準備をしている」と話していた。試合会場の収容人数で当初設定されていた60%の上限が撤廃され、約6万人収容とされるスタジアムは日本にとって異様な雰囲気に包まれそう。

過去2戦だけとはいえ、日本がアジアの国を相手に敵地で無得点はサウジアラビアと北朝鮮(4戦)とのみ。22年2月に予定されるホーム戦は過去5戦全勝となっているだけに、厳しい戦いとなる今回のアウェー戦は、試合展開によっては勝ち点1狙いに切り替える柔軟性も求められるかもしれない。【石川秀和】