なでしこジャパン(サッカー女子日本代表)候補合宿に参加中のMF猶本光(27=三菱重工浦和)が20日、オンライン取材に応じた。

高倉前監督のもとでは、3月の候補合宿を最後になでしこジャパンから遠ざかり、東京五輪メンバー選考からも外れた。9月に開幕した女子プロ「WEリーグ」では全試合に先発出場しており、池田新監督に好調をアピールしてきた。

猶本は「東京五輪を目指していたけどプレーできず、あまり長い間落ち込んだわけじゃないけど、応援してくれていた人たちに申し訳ない気持ちがあった」とこの夏を振り返った。

同時に「五輪がダメだったから次は23年女子W杯だ、その前に予選(22年3月の女子アジア杯)があるな、そこに向かって成長するしかない、と目標を切り替えた。もし五輪に出ていたとしても、成長しないといけないことに変わりはないので、パッと切り替えて、何をすべきか考えてやっています」と明るく話した。

新生なでしこは「縦に速い攻撃」を掲げて、24日までの千葉合宿を行っている。猶本は「ゴールを目指すことを、ミーティングでも練習でも求められる。奪われたらすぐに奪い返す、運動量や強度が高くなるけど、みんなの良さが引き出されるサッカーなのかな」と話し、「いろいろと違いはあるけど、目指すところは世界一で、今までと変わらない部分もある。新体制となったなでしこで世界一を目指したい」と力強く宣言した。