なでしこジャパン(FIFAランキング13位)は女子オランダ代表(同4位)と引き分けて、池田太監督(51)の初勝利はまたしてもお預けとなった。

池田ジャパン初陣となった4日前のアイスランド戦(●0-2)から、先発を7人入れ替えて臨んだ。GK田中桃子は先発でA代表デビューを果たした。

大雪のため女子W杯欧州予選が1日延期となり、中1日で日本戦を迎えたオランダは、経験の浅いメンバー主体で臨んだ。“1・5軍”のオランダ相手に日本は攻め込んだが、序盤はなかなか最前線までボールを運べなかった。38分にはFW田中美南が負傷し、代わってエースFW岩渕真奈がピッチに立った。

時間とともにボール奪取の数を増やしてチャンスの幅を広げた日本は、前半40分にビッグチャンスを迎えた。右サイドでMF宮沢ひなたの縦パスを受けたMF長野風花が深い位置でマイナスに折り返すと、ペナルティーエリア内でFW菅沢優衣香にボールが渡る。難しい体勢でなんとか収めた菅沢だったが、シュートは相手DFに阻まれた。

後半、日本はさらにポゼッションを高めて相手ゴールに迫った。後半29分には、岩渕のスルーパスに抜け出した菅沢がビッグチャンスを迎えたが、相手の長い脚にシュートをブロックされて得点はできなかった。42分にも岩渕の展開から、DF清水梨紗の右クロスにゴール前でMF長谷川唯が合わせたが、トラップが大きくGKにこぼれた。

試合はそのままスコアレスドローで終了した。11月のオランダ遠征2試合で、池田ジャパンの初ゴールは生まれなかった。12月の国内合宿を挟んで、来年1月のW杯予選を兼ねた女子アジア杯(インド)に向かう。