東京五輪代表MF相馬勇紀(24=名古屋)が、A代表生き残りへ猛アピールした。W杯アジア最終予選(27日中国戦、2月1日サウジアラビア戦)に臨む日本代表メンバーの発表を前日に控えた21日、日本代表候補合宿が流通経大との練習試合(45分×2本)で打ち上げられた。

最終予選では不動のセンターバックのDF吉田、左FWを担ったMF三笘と古橋が負傷で招集不可能。その座を狙い、国内組の最後のアピールが繰り広げられた。

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最もアピールに成功したのは相馬。主力組の1本目で左MFで先発し、16分に、ドリブルで左サイドから仕掛け強烈なシュートで1得点。ベテランDF長友との連係もスムーズで、20分には相馬と長友で左サイドを崩し、MF武藤のゴールをお膳立てした。合宿で「チームにはいるなら序列を覆すようなプレーをしないと」と話していた通り、しっかり結果につなげた。長友も「初めて組んだけど非常にやりやすかった。落ち着きと安心感があった。守備もできる。世界で戦う上で間違いなく必要」と太鼓判を押したほど。左MFは、ポルトガルで復活を遂げたMF中島翔哉との争いだが、下克上は十二分にありそうだ。

吉田の“代役”はDF谷口と中谷が無失点で終え、アピール度は横一線。中盤ではMF脇坂と江坂、稲垣が安定感と創造性あるプレーで攻撃を操った。長友も中盤の3人の名を挙げ「国内でしっかり練習していればこれだけのパフォーマンスを出せると証明した」と話したほど。だが、中盤は海外組のタレントがそろう激戦区。森保監督がギリギリまで頭を悩ますことになりそうだ。【岩田千代巳】