日本サッカー協会(JFA)が、W杯アジア最終予選を戦っている日本代表が大陸間プレーオフに進んだ場合に備えて準備を進めていることが1日、分かった。

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仮に日本がB組3位で終えた場合、アジアプレーオフを経て、南米予選5位の国と6月に対戦する。W杯常連国との激突になる可能性もあり、厳しい戦いが予想される。チームは1日のサウジアラビア戦で快勝するなど、最終予選で5連勝と好調だが、万全を期し、すでに南米予選にスタッフを派遣して情報収集と分析を急いでいる。

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7大会連続のW杯出場をつかむため、日本協会があらゆる可能性を想定して準備を進めている。協会幹部によれば、最終予選が始まってすぐに、スタッフを南米予選に派遣。行われている試合すべての映像を入手するだけでなく、現地で独自のデータ収集を行っている。

昨年11月26日に行われた抽せんにより、アジアプレーオフの勝者は南米予選5位チームとの対戦が決まった。強豪ひしめく同予選ではすでにブラジルとアルゼンチンがW杯出場を決めている一方、残る出場権争いはし烈。4位ウルグアイ、5位にペルー、6位にチリが勝ち点差3の間で続いている。

ウルグアイ、ペルー、チリの3カ国はいずれも18年W杯ロシア大会に出場。7位のコロンビアも前回W杯で日本と対戦している常連国だ。強豪国とプレーオフでぶつかる可能性が高く、アジア最終予選以上に厳しい戦いが予想される。

現在チームはW杯出場権を得るB組2位以内に自力で入る位置にいる。1日のサウジアラビア戦に勝利し、3位オーストラリアとは勝ち点差が3に広がった。だが得失点差で下回っており、3月のアウェーでの直接対決で最低でも引き分けが必要。森保監督は「状況は変わらない。守りに入らないよう、積極性を持って戦う」と気を引き締めた。

仮に3位になった場合はA組3位とのプレーオフに勝利し、かつ南米勢にも勝たなければ、7大会連続のW杯への道は途絶える。理想である2位以内の確保を目指すことが大前提だが、万が一シナリオが崩れた場合に備えている。

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