サッカー日本代表MF原口元気(30=ウニオン・ベルリン)が27日、オンライン取材に応じ、ワールドカップ(W杯)カタール大会へのポジション争いに“ギラギラ感”を見せた。

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W杯ロシア大会では先発でプレーしていたが、今回のアジア最終予選ではベンチを温める時間が長かった。24日のオーストラリア戦では、途中出場で先制点の起点となるパスをDF山根に供給した。

自身で仕掛ける選択肢もあったが「つっかけてカウンターを食らうより、時間をかけて攻撃しようと。それが、結果的に山根と守田でうまく崩せてそこから決勝点が入った。結果的にはあの選択肢で良かった」と振り返った。

悔しい思いを胸に秘め、「チームのため」を念頭に、代表活動を続けてきた。それも日本のW杯出場のため。だが、チームが本大会出場を決めた今、激しいポジション争いへ目を向ける。

「現実的に僕はこの予選で出場機会はなかったが、チームがどうやったらW杯にいけるかを考えて行動していた。そして、今はW杯が決まったので、ここからはさらに自分のことも考えて。もちろん、チームのためにやるんですけど、自分がポジションを奪うため、ギラギラしてやっていきたいなと思っています」

ポジションを奪う側にいるが、この状況を歓迎している。

「反骨心が出てくるシチュエーションは得意だし好き。チャンスが来ればすごくいいパフォーマンスが出来ると思っている。W杯に対してめちゃくちゃ燃えているので。チャンスをものにできるように、本番で出られるように頑張ります」とキッパリ。

オーストラリアとの試合後は、W杯出場を決めて喜ぶのもつかの間、29日のベトナム戦へのチャンスをものにしようと、すぐに自ら率先してゴール裏で走り込んだ。原口の戦いは始まっている。