【ドイツ・デュッセルドルフ=岡崎悠利】19日に活動をスタートさせたサッカー日本代表DF中山雄太(ハダースフィールド)が、定位置奪取へ闘志を燃やした。

今季、オランダリーグのズウォレからイングランド2部へと移籍。「強度は間違いなく高い。フィジカルで(戦う)というシーンは多い。個々のバトルも高めたい能力の1つ」。成長のために求めていたものが、狙い通りイングランドにあった。

チームではセンターバック(CB)の左や、左のサイドバック(SB)で起用されている。「勝手に思っていることだけど、僕次第でチームが変わると思う」と、複数のポジションをこなす役目の重要さも理解している。特に直近ではSBでプレーすることが増えた。「プレーし続けることが最低条件」と、レギュラーを譲るつもりはない。

新天地で主力の座を勝ち取ったことで、目標であるW杯に向けても自信を積み上げることができた。23日は米国戦、27日はエクアドル戦が控える。「ポジション争いは間違いなく全員が意識している。僕もいままで以上に、かける思いをプレーで見せたい」と意気込んだ。左SBはベテランDF長友佑都らがライバルになる。「まずは自分のプレーをしっかり表現したい」。それさえできれば、レギュラーは勝ち取れる。今季のパフォーマンスに裏付けられた確かな自信を胸に、本大会前最後となる活動に臨む。