27日に日本と対戦するエクアドル代表は23日の親善試合サウジアラビア戦で0-0と引き分けたが、アジアで最もパスをつなぐことにたけたサウジに対し、60%近いボール保持率を記録した。

最後の詰めを欠いて無得点に終わったものの、日本が最終予選で苦戦したアジアの古豪を相手に終始主導権を握った。

その中心がブライトンに所属するMFモイセス・カイセド(21)と左サイドバックのDFエストゥピニャン(24)。20歳のMFサルミエントを含め3人が三笘の同僚になる。レーバークーゼンに所属する20歳のDFインカピエが守備の柱。若手の台頭が目立つ中、14年ワールドカップ(W杯)ブラジル大会で3得点を挙げた32歳のFWエネル・バレンシア(フェネルバフチェ)も健在だ。

4位で突破した南米予選ではブラジルとアルゼンチンに粘り強い守備で対抗し、ともに今年のホーム戦で1-1と引き分けた。その一方で、サウジ戦のようにパスをつなぎながら敵陣に攻め込むこともできる。

最近の国際Aマッチ4試合は2得点無失点。決定力不足が課題になっているようだが、11月20日のカタールとのW杯開幕戦に向けて戦いの幅を広げている。【石川秀和】