11年のサッカー女子ワールドカップ(W杯)優勝のレジェンド、澤穂希さん(44)と宮間あやさん(38)が、なでしこジャパン(サッカー女子日本代表)の後輩たちへ金言を授けた。

25日に都内で行われたW杯トロフィーツアーイベントに出席。後輩たちに受け継いでほしいものを聞かれ、澤さんは「やはり笑顔です」と即答した。

「(日本時間23日のシービリーブスカップ最終戦)カナダ戦で勝った後の笑顔は外から見ててすごく良かった。皆さんの笑顔はたくさんの人に勇気や笑顔を与えると思うので、変わらず引き継いでほしいと思います」

11年の初優勝は、東日本大震災が起きた直後の日本に感動をもたらした。

オーストラリアとニュージーランドの共催で行われるW杯開幕まであと5カ月。宮間さんは「けがをしないように、コンディションが大事だと思う。あとは、W杯で輝いている自分をイメージしながら毎日練習してほしい」と世界一に輝くためのアドバイス。澤さんも「平常心でいつも通りやることが大切。何かをやったからいきなりサッカーがうまくなるわけじゃない。日々の練習を本番のようにやってほしい」と金言を送った。

一方で、11年の世界一以降、なかなか日本での女子サッカー人気が上がらないことにも言及。宮間さんは「私たち自身、結果を残すことができた後に、後輩に上手につなぐことができなかった」と振り返り「経験だったりを選手、スタッフの皆さんに使っていただきたい」とサポートを約束。澤さんも「W杯を通して経験したことを、少しでも皆さんに話す機会をつくっていただいて。W杯前はこうだった、こうしたらチームとして良くなるとか、話すことで良くなるかもしれない。そういう機会があってもいいかもしれないと思う」。この日のように、自身の経験を伝える機会ができることを望んでいた。