20日に開幕するU-20ワールドカップ(W杯)アルゼンチン大会に出場する同日本代表冨樫剛一監督が20日、初戦のセネガル戦(21日=日本時間22日)を前に、オンラインで取材に応じた。

12日に現地入りしたチームは、15日にアルゼンチンと非公開で練習試合を行った。MF松木玖生(FC東京)が得点を決めて前半を1-1で折り返すも、後半に勝ち越されて1-2で敗戦した。

チーム状況について冨樫監督は、「1年前にフランスでやったときは相当なショックを感じたアルゼンチンに対して、かなり進化があった。海外組も含めて相当な日常を送ったなという成長を感じるゲーム。『勝たなきゃいけないよね』という言葉が出るくらい手応えがあるゲームだった」と自信を深めた様子だった。

初戦の相手・セネガルは高い身体能力を生かしたハイプレスとカウンターが特徴的なチーム。アフリカ王者として今大会に乗り込んできた。「ハイプレッシングとカウンターをいかに消しながら攻撃に出られるかが勝負の肝。我々がボールを持つ時間が長くなるかもしれないが、一瞬一瞬のすきや緩みでやられちゃうので90分間コントロールできれば」と対策を明かした。

また現地で驚いたこととして、治安の悪さをあげた。「散歩がホテルを出て左回りじゃないといけない。スタッフも十分ケアしながら、左回りで散歩をしたりしています。(その理由は)ホテルの右がものすごく危険なんですよ」と苦笑い。しかし、「サッカーをやることに関しては、何一つ不自由なくやっている。ネガティブなところは何もありません」と前向きだ。

「世界一」という高い目標を掲げる。現地での活動初日に、チームのこれまでの軌跡などをまとめたモチベーションビデオを用意して一体感を高めた。「何か緩みや引け目が感じるプレーがあるようでは到底たどり着かないというのは、選手、スタッフ共通理解としてある」。チーム一丸となって世界に挑む。

チームは21日にセネガルと戦った後、24日(日本時間25日)にコロンビアと、27日(同28日)にイスラエルと1次リーグで対戦する。