欧州遠征中のパリオリンピック(五輪)を目指すU-22日本代表のGK鈴木彩艶(20=浦和レッズ)が8日、U-22イングランド代表との親善試合(10日、イングランド、非公開)に向けオンライン取材に応じた。

3月の欧州遠征ではドイツと対戦し2-2。ドイツ戦に「自分の特長も出しながら自分の武器も負けていないと感じた部分もあった。日本ではクロスの部分で競り負けるシーンが少ないけど、ドイツではパワーがまだまだ足りてないと実感した。今後につながる試合だったと感じた」と振り返る。その上で、今回のイングランドとの対戦に「前回のドイツ戦で課題が見えた。ここ最近は勝てていないので勝利を目指してやりながらも充実感を得たい」と勝利への意欲を口にした。

浦和ではGK西川周作が定位置で、リーグ戦の出場はないがルヴァン杯には出場している。「昨季と比べてクロスの安定感、攻撃の組み立ても長短のパスをうまく使ってチャンス作れるようになってきた。安定感は出てきているのかなと思います」と手応えを口にする。

東京五輪では、当初バックアップメンバーだったが、登録枠の拡大によってメンバー入り。一足先に本大会を経験することができた。「試合に出場できなかったが、選手としてはやっていて楽しい舞台。出られない悔しさ、メダルを取れない悔しさもあった。先輩から、次は頼んだ、と言われているので。東京五輪を知っている身としては次の大会で結果を出したい」とし、パリ五輪へ「1年はあっという間。まずは9月の予選に勝たないとその先はない。そこに照準あわせて。東京五輪の悔しさを経験しているので。パリ五輪に出場するための予選をチーム一丸で戦っていきたい」とリベンジを掲げた。