なでしこジャパン(女子日本代表、FIFAランキング11位)は、ワールドカップ(W杯)ニュージーランド・オーストラリア大会の初戦でザンビア代表(同77位)と対戦し、FW田中美南(29=INAC神戸)の大会1号&追加点がVAR判定の末、オフサイドで幻になった。

まず1回目は前半21分。右サイドで得たフリーキックから、田中がこぼれ球に反応し、倒れながら右足で押し込んだ。池田太監督も大きなガッツポーズで喜びを表現したが、主審がオンフィールドレビューを実施。田中の体がわずかに出ていたとして、主審は会場のアナウンスで「最終決定はオフサイド」と宣言。大会1号はお預けとなった。

2度目は1-0で迎えた後半4分。田中は左サイドのMF遠藤純(23=エンゼルシティー)のクロスに抜け出し、左足でシュートを放った。今度こそ得点かと思いきや、再び主審から「最終決定はオフサイド」のコール。1試合で2度、得点が幻になってしまった。

不運が重なったが、後半10分、ついにゴールが認められた。MF遠藤純(23)にスライディングしながら合わせ、ダイレクトでゴール右隅に流し込んだ。

オフサイドが続いたためか喜びは控えめだったが、その後のビデオ確認では遠藤へのMF長谷川唯(26)のパス、遠藤のクロスともにオフサイドはなし。田中のW杯初ゴールが認定された。