日本代表なでしこジャパン(FIFAランキング11位)がコスタリカ(同36位)を2-0で下し、決勝トーナメント(T)進出を決めた。開幕2連勝の後、行われた同じC組の試合でスペイン(同6位)がザンビア(同77位)に5-0で大勝したことで、グループ2位以上が確定した。

31日の日本時間午後4時から行われる第3戦スペイン戦は、互いに突破を決めているチーム同士となる。ザンビアに5-0、コスタリカに2-0の日本が首位で通過するには、勝利が絶対条件だ。池田太監督は「しっかり準備してスペイン戦へコンディションを整えていきたい」と2位で満足するつもりはない。

スペインは3大会連続の出場。今大会は初戦でコスタリカを3-0で退け、得点8、失点0で日本を上回ってC組の首位に立った。「無敵艦隊」の異名を取る男子ほどの実績はW杯ではなく、まだ過去最高は前回19年フランス大会の16強だが、近年急激に力を伸ばしてきた。

欧州予選は8戦全勝でトップ。総得点53、無失点と圧倒的な数字を残した。男子同様、パスサッカーが持ち味。22年3月に行われた女子の欧州チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝でバルセロナとレアル・マドリードが対戦した際には、入場観客数が9万1553人を記録するなど、国内リーグの急速な発展も成長の背景にある。

チームの柱は10番を背負うFWジェニファー・エルモソ。過去のW杯2大会にも出場し、バルセロナでは欧州CL優勝も経験した。スペイン代表とバルセロナで歴代最多得点を持ち、この日のザンビア戦でも2得点。なでしこジャパンにとっても要注意選手となる。

直近では昨年11月に対戦した。アウェーでの親善試合で0-1で敗れている。なでしこジャパンは、その時に先発していた全選手が今大会も招集されており、リベンジを果たしたいところだ。

スペインに勝って1位通過の場合は決勝T1回戦でA組2位と、引き分け以下で2位だった場合は同組1位と対戦する。A組は現在首位がスイスで2位が共催国のニュージーランド。続くフィリピンだけでなく、最下位ノルウェーにまで決勝T進出の可能性が残る混戦模様となっている。