過去4度のFIFAワールドカップ(W杯)優勝を誇るドイツ(FIFAランキング15位)が、ホームで日本(同20位)に完敗する屈辱にまみれた。

昨年11月のW杯カタール大会1次リーグ初戦(1-2)に続く敗戦。しかも今回は90分間の大半で主導権を握られ、不用意なミスも重なっての大量失点となった。

解任危機が取り沙汰されているハンジ・フリック監督(58)の、試合後の記者会見(一問一答)後半部分は次の通り。

-テレビのインタビューで、ドイツ代表監督にふさわしい監督だと言った。なぜ正しい監督だと思うのか

「あなたたち(ジャーナリスト)にとって信じることは難しいと思いますが、私たちは、相手に対していい準備をしてプランも持っています。それを続けていきたいと思っています。私たちがやっていることに納得しています。ですので、これからも代表監督として続けていきたいと思っています」

-「フリックをクビにしろ!」というショッキングなコールもあった。火曜日(12日)にはFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会で準優勝したフランスが相手。なぜ、この状況に楽観的になれるのか

「フランス戦に出る選手は、誰もが今日とは違ったプレーをしたいと思っています。それはチームに希望を与えてくれます。私たちはサッカー選手です。このような負けを乗り越えてくれると信じています。火曜日の試合に向けて、いい準備をしたいと思います」

-いい試合の入り方をしたと言ったが、試合開始からミスパスが多かったと思う。選手が不安定な状態になったと思うか

「ここまでの試合結果が選手の自信を奪っていると思います。監督として、選手たちが試合に勝てるようにプレーしようと、トライしようとしていることは疑いようがありません。今のところは非常に難しいプロセスになっています。前半は、こちらのミスはすぐに相手のビッグチャンスとして罰せられました。0-1…0-2…。もちろん、GKが止めてくれ、持ちこたえた部分はあります。しかし、1-4は妥当な結果です。とてもショックな結果です。とても長い道のりになります」

14年のブラジル大会で優勝した後、W杯では2大会連続で1次リーグ敗退。カタール大会の後も、これで1勝1分け4敗となった。国際Aマッチ3連敗は1985年以来38年ぶり。まさかの低迷期に沈んでいる。